東京ミッドタウンで行われた2019トロンシンポジウムに参加する。
トロンという意味がわからない。
空間情報収集技術屋さんのパスコが出展するというだけで
参加した。行っても何も分からなくてそんなに楽しいものでもないんだろうな。
と後ろ向きに参加した。
しかし、行ったら楽しかった。
特に東京都知事の小池百合子さんが登壇された『東京都が進める「society 5.0」
社会実装モデル』というセミナーに、このフォーラムの目的が集約されたと思う。
それから、各出展を案内してくれたトロンツアーも楽しかった。
トロンシンポジウムのテーマは「スーパー&セーフシティ」
トロンプロジェクトは、リーダーの坂村健教授を中心に
1984年の開始当初から身の回りのあらゆるものに
コンピュータが組み込まれ、それらが有機的に連携するシステム
の実現に向けて取り組んできた。
1984年当時は相当荒唐無稽な話だったのでは。と想像する。
そのためには、全ての情報、技術をオープンにすること。
トロンというOSは無料で使える!!
そして、システムを実現するためには法制度などを変えていかなくてはならない
ことに気づいて、坂村教授は、国や、都が主催する検討会などの座長や委員を
積極的につとめている。
小池知事が話す前に坂村東洋大学教授がお話しされた。
今、DXというイノベーションが必要だという。
根本的な改革、改善ではない。変革。
社会の完全DX化には、変える勇気を持つこと。
これは、技術と制度の両輪で変えなくてはならない。
強いリーダーシップが必要。それに小池知事が適任だという。
スマートシティの本質はネットの世界と現実の世界の連携(つながり)
サービス連携化。そのためにはデーター連携とAPIが必要。
都市全体を制御するAPI をオープンにすること。
しかし日本は法律でできないことが多い。
だから特区の枠組み(スーパーシティ)が必要。
特区だったらやってみてダメだったらやめられる。
とここまでDXの必要性について語られたところで小池氏とバトンタッチ。
日本は世界のDXに乗り遅れている。
世界の中で東京がどう打ち勝つか、考えなければならない。
超スマート社会を目指す。
①稼ぐ東京②ダイバーシティの実現③QOLの向上この3つの大義のために、
都市のDXが必要であることを共感してもらわないといけない。
そのために色々な取り組みをアジャイルで行なっている。
例えば、行政データや民間データでデータプラットフォームをつくり、
サービス領域の活性化を創出する。
Maasの実験を行なったりしている。
また、2020大会に向けて基幹インフラ「電波の道」を目指す。
世界最強のモバイルインターネット網の建設に着手。
TOKYO Data HIghway基本戦略では、5Gアンテナ基地局の
設置に向け都が保有するアセットのデーターベース化と開放
そしてワンストップ窓口を創設するという。
スピード感を考えていかなければならない。
しかし、デジタルデバイドが起きないように、国民のマインドがデジタルを
必要と思わなければならない。そのための教育には時間がかかるし、
サポートセンターみたいなものが必要。
ざっとこんなところでお開き。
もっと話が聞きたかった。
パラスポーツの時も感じたが、東京都は本気だ。
ただし、問題は職員にDXに詳しい人がいないらしい。
ここは、民間の力を借りるしかない。
30年間のデフレで経済は低迷したが、小池氏がやる。
と言ってるのだから、やり遂げて欲しい。
そのために1都民として何ができるのか。
考えていかなければならない。