真紀が言う
“貴女ね、それでなくても忙しいのに、なんでそんなセミナー行くの?!”
“だって、その時間空いてたから。プロボノって何だろうって思っって”
えむずが答える。
“ばかね。そんなことするよりも、パートナーにご飯作ってあげなさい”
“それはない。そんな必要もない。大人は食べたいものを食べる。“
“人の結果なんて聞いてどうするの?
まずは、自分の結果を出しなさいよ!”
ぐさっ
落ち込むえむず。
”結果は出てないけど、結果は出してるよ“
”何よ。それどう言う意味?“
”金銭的結果は出てないけど、物理的レポートは出してるよ“
”何よ。貴女ね、
貴女の方がよっぽど障害者よ。
HPも作れない。
マーケティングもできない。
FBもやってない、集客できない。
レポートは売ってない。”
“そうなの!
私はマネジメントの障害者。
だからスポーツの障害者を応援するの!”
“おやめなさい。今すぐおやめなさい。
Ffはもっとやることあるわ。
報告書に返信は出してるの?
田端レジデンスには行ったの?”
“やってない。
もっと忙しくなるの。
ブラインドサッカーの世界大会があるの”
“しーらない。
貴女には付き合ってられないわ。
やっぱあんた障害者だわ。”
さらに落ち込むえむず。
刻んだ日々は裏切らない。
青ちゃんが言ったのはまやかしなんだろうか。
悩むえむず。迷うえむず。眠れぬ えむず。