東京に住んでて、日光東照宮に行ったことがない人がいる。
えむずは絶句するのである。
小学校の林間旅行で行ってるはずだ。
と言ってみる。
しかし、行ってない。という。
その人が、栃木にいく旅費さえ用意できないということではない。
そうではないから、なおさら絶句するのだ。
そして、なんてかわいそうな人。と思ってしまう。
あ、だから、こういう人なんだな。
と思ってしまう。
周りに行こうと誘ってくれる人はいなかったのかな。
と思う。
歴史は好きじゃないのかな。
自然は好きじゃないのかな。
電車は好きじゃないのかな。
えむずだったら、周りに止められてでも、一人でも行くだろう。
えむずは、人間誰しも、死ぬときに生まれてきてよかった。
と思いながら死んでいかなければならないと思っている。
その人は、人生死ぬまでの暇つぶし。
と思っている。
このギャップを埋めるのが、えむずの本当の仕事かもしれない。
人生は、悪いことも含めて、ワクワク、ドキドキしなければいけないんだと
思ってる。でも、明確な理由は言えない。実践のみである。
多分その人は、動き回るえむずを見てて、自分も死ぬまでに日光東照宮はみとこう。
と思ったのだろう。
ことさら人に影響を与えようとは思ってないが、
自分がかわいそう。と思う人は、なんとかしてあげたいと、思う。
命令されても、その人は、日光東照宮に行ったりしない。
こういう人たちの原動力を作るのはなんと難しいことか。