2023/10/6

通信431号 ザ・サーキュラーの中のUPM

エフエフ(Ff)通信 2023年令和5年10月15日(日)発行 投資版

ブラックロック循環経済関連株投信(ザ・サーキュラー)から運用報告書が送られてきた。
 
サーキュラーエコノミー(循環経済)というのは、無駄を富に変える新しい経済成長の方法。
 
持続可能な世界を実現し、環境保護と経済成長の両立をイノベーションで目指す。
 
もはや産業革命以来続いた とって、作って、捨てる という経済モデルは持続が難しくなってきている。
 
設計の段階から、廃棄物や汚染を出さないようにしたり、廃棄物の回収、

部品をAI で取り出し最大限再利用したり、あまり使わないものは、シェアリングしたりする。
 
作って、使って、リサイクルする というのが、サーキュラーエコノミー
 
サーキュラーエコノミーに関わっている企業に投資するので、国別配分では、
 
米国、フランス、オーストラリア、スイス、英国、ドイツ、フィンランド、その他が15.7%。
 
通貨別配分では、米ドル、ユーロ、豪ドル、スイスフラン、ノルウェークローネ、日本円、などと続く。
 
米国一辺倒でなく、世界中(特にヨーロッパ)に配分してるところが特徴的な投信である。
 
 この中で、早速組入上位銘柄を見てみると、UPMーkymene Oyjという
 
フィンランドの製紙会社がある。(oyjはオーイユと読み、公開株式会社のこと)

どうせ、英語のホームページしかないんでしょう。

と思いながら検索していたら、UPMキュンメネ ジャパンという会社があり、
 
日本語のホームページがあった。
 
UPMは、生産拠点が11ヵ国もあり、世界中にバイオ素材関連事業、エネルギー、

ラフラタック(粘着ラベル)、スペシャリティペーパー、コミュニケーションペーパー、
 
合板を売っている。
 
UPMの製品は、新しい森林産業のフロントランナーとして、再生可能な原材料から

作られていて、再利用可能。石油依存からの脱却を目指している。
 
そういう企業活動が認められて、国連グローバルコンパクトリード企業、

すなわち世界で最も持続可能な37社のうちの1社として認められた。
 
UPMは、2016年からリード企業に認定されている唯一のフィンランドの森林産業企業だ。

#現在、このリード企業の選定は行われていない

この国連グローバルコンパクトについては次号で説明したい。
 
自分で、循環経済を作ろうと思っても難しいが、
 
みんなで知恵を出し合ってる所に乗っかることは出来る。
 
UPMキュンメネを応援したいな。と思っても、どこに何が使われてるか
 
わからない。まして株式が買えるわけでもない。
 
そういう時もUPMを組み入れてる投資信託を買うことで応援できるのだ。