星降る街のノヴェルレポートは4/10より始まっています。
「見て見てー!きれいだよー!
あー、でも見ちゃダメ!危ない!運転に集中して!
その代わり私が見てるから!」
ある夜、和馬と七海は横浜中華街に行った帰りに首都高速で久ヶ原に帰ることにした。
川崎のコンビナート通過時、七海はそに綺麗さに興奮した。
高速道路の両側に工場があり、夜は光であふれている。
この景色は高速ならではだ。この夜景を見るために高速代を払ったようなものだ。
いつも和馬から相談を受けるデートだった。
「ねえ、どう思う?どうやったら野沢さんと付き合えるかな。」
和馬と七海は同期。和馬は営業課、七海は営業補助。
野沢さんは営業補助のトップで、支店長秘書。営業課全員から人気がある。
野沢さんは和馬の3つ上で大人っぽい。
“相手にされてないと思うよ、、、。”と七海は思っていたが、
口に出して和馬に言うことはなかった。
あの頃は川崎やお台場の綺麗な夜景を見ながら、いつも相談されていた。
なのにいつからだろう。
和馬と七海が付き合うようになったのは、、、。